平たい魚はさばき方が丸い魚と違うので、最初は戸惑う。でも五枚おろしを覚えれば、カレイもヒラメも同じ手順でいける。
この記事では、五枚おろしの手順と、それぞれに向く料理を整理する。
- 平たい魚は五枚おろし(上身2枚・下身2枚・中骨)が基本。
- カレイは煮付けと唐揚げ、ヒラメは刺身と昆布締めが本命。
- ヒラメは1〜2日寝かせるとうまみが出る。
下処理:ウロコとぬめり
どちらもウロコは細かく、体表にぬめりがある。包丁の背や金属たわしで、尾から頭に向けてこすり落とす。
- カレイ:ウロコが細かい。包丁の背でこぐか、皮ごと引く方法も
- ヒラメ:ぬめりが強い。塩でもんで流すと扱いやすい
- 縁(エンガワ側)のウロコを残しやすいので丁寧に
- 内臓とエラは早めに除去して血合いを洗う
五枚おろしの手順
平たい魚は上身2枚・下身2枚・中骨の5パーツに分ける。これが五枚おろしだ。
- 頭を落とす(エラの後ろから斜めに)
- 内臓を取り、腹を洗う
- 体の中央(背骨のライン)に、尾から頭まで包丁で切り込みを入れる
- 中央から外(ヒレ側)へ、中骨に沿って包丁を滑らせて身を外す
- 同じ手順で反対側も外す
- 裏返して下身も同様に2枚
- 腹骨をすき取り、血合い骨を抜く
| つまずきやすい点 | 対処 |
|---|---|
| 身がボロボロになる | 包丁を中骨に当てたまま、押さずに滑らせる |
| 中骨に身が残る | 刃を寝かせ、骨の形をなぞる感覚で |
| 皮が引けない | 尾側から皮を持ち、包丁を軽く当てて引く |
| エンガワが取れない | ヒレの付け根部分を別に切り出す |
基本の三枚おろしは魚のさばき方の基本、刺身の切り方は刺身の引き方も参考に。
カレイのレシピ:煮付け・唐揚げ・刺身
カレイは煮付けが本命。小型は丸ごと唐揚げ、刺身もうまい。
煮付け(定番)
- 身に浅く切れ目を入れる(火の通りと味の入りがよくなる)
- しょうゆ・酒・みりん・砂糖・水を煮立てる
- 皮目を上にして入れ、落とし蓋をして中火
- 10〜15分、煮汁をかけながら煮詰める
- しょうがや長ねぎを添える
唐揚げ(小型向き)
小型はウロコと内臓だけ取って丸ごと。片栗粉をはたいて二度揚げすると、骨までカリカリになって頭から食べられる。
刺身・昆布締め
大型のマガレイやマコガレイは刺身もうまい。薄造りにして、昆布締めにすると水分が抜けて味が締まる。
| サイズ | おすすめ料理 |
|---|---|
| 手のひら以下 | 丸ごと唐揚げ |
| 20〜30cm | 煮付け・から揚げ |
| 30cm以上 | 刺身・昆布締め・煮付け |
| 子持ち(冬) | 煮付け(卵も一緒に) |
ヒラメのレシピ:刺身・寝かせ方・ソテー
ヒラメは刺身が本命。釣りたてよりも1〜2日寝かせるとうまみが乗る。
寝かせ方
- 当日に締めて血抜きし、内臓とエラを除去
- 水気をしっかり拭き、キッチンペーパーで包む
- ラップかポリ袋に入れて冷蔵(チルド室)
- ペーパーは毎日交換(水分が臭みのもと)
- 1〜2日後に刺身にする
刺身・昆布締め
薄造りにして皿に広げる。ポン酢やもみじおろしでも合う。エンガワは別皿で出すと食感の違いが楽しめる。昆布締めは昆布締めと白身の熟成にまとめている。
ソテー・ムニエル
小さめの個体や、刺身で食べきれない分はバターソテーに。塩こしょうと小麦粉をはたき、皮目から焼く。白ワインとレモンで仕上げると洋風に。
よくある質問(Q&A)
Q. カレイとヒラメのさばき方は同じ?
基本は同じ五枚おろし。上身2枚・下身2枚・中骨に分ける。体の中央に切り込みを入れ、中骨に沿って外へ包丁を滑らせるのがコツだ。
Q. 五枚おろしが難しい
包丁を中骨に当てたまま、押さずに滑らせるのがポイント。最初は身が残っても気にせず、骨の形をなぞる感覚を覚えるとよい。
Q. ヒラメは何日寝かせる?
1〜2日が目安。当日に血抜きと内臓除去を済ませ、水気を拭いてペーパーで包み冷蔵する。ペーパーは毎日交換しよう。
Q. エンガワはどこの部分?
ヒレの付け根の身のこと。身を外したあとヒレの縁に沿って細長く切り出せる。コリコリした食感で刺身にすると美味しい。
Q. カレイは刺身で食べられる?
大型のマガレイやマコガレイなら刺身もうまい。薄造りにするか、昆布締めにすると味が締まる。小型は唐揚げや煮付けが向く。
まとめ
平たい魚は五枚おろしを覚えれば、カレイもヒラメも同じ手順でさばける。コツは包丁を中骨に当てて押さずに滑らせること。料理はカレイなら煮付けと唐揚げ、ヒラメなら刺身と昆布締め。ヒラメは1〜2日寝かせるとうまみが乗る。どちらも当日の血抜きと保冷が味を決めるので、船上の仕事を手抜きしないことが一番の近道だ。
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。

