「エサ取り名人」と呼ばれるカワハギは、アタリを掛ける駆け引きが面白い船釣りの人気ターゲット。肝が大きくなる秋〜冬は食べても格別だ。
この記事では、船の胴突き仕掛けで狙うカワハギの基本を、餌付け・誘い・アワセの順に整理する。
- カワハギは餌をかすめ取る名人。ていねいなアサリの餌付けが釣果の土台。
- 誘いはたたき→止め(ゼロテンション)→聞き上げの繰り返しが基本。
- 前アタリを感じたら即アワセせず聞き上げて掛ける。秋〜冬は肝パンで美味。
カワハギの基本:シーズンとポイント
瀬戸内のカワハギは、砂地に根や障害物が混じる水深20〜40mあたりで狙うことが多い。秋〜冬(11〜2月)は肝が大きくなり、肝和えや薄造りが絶品になる。
とにかく餌取りが上手いので、「アタリはあるのに掛からない」のが普通。その駆け引きこそカワハギ釣りの醍醐味だ。
餌(アサリ)の付け方
定番餌はアサリの剥き身。付け方に順序があり、これが釣果を大きく分ける。
- 水管(黒っぽい部分)に針を刺す
- ワタ(肝)を巻き込むように通す
- ベロ(足)に抜いて固定する
ワタの匂いで寄せ、しっかり固定して取られにくくするのがコツ。餌はこまめに付け替える。
誘い方:たたき・ゼロテンション・聞き上げ
基本の誘いは3つの組み合わせ。
| 誘い | やり方 | ねらい |
|---|---|---|
| たたき | 仕掛けを小刻みに揺すってアピール | カワハギを寄せる |
| ゼロテンション | オモリを底に置き糸を張らず待つ | 違和感なく食わせる |
| 聞き上げ | ゆっくり竿を上げて重みを確認 | アタリを掛ける |
「たたいて寄せ、止めて食わせ、聞いて掛ける」。この一連を丁寧に繰り返すのが王道だ。
アタリとアワセ
カワハギのアタリは「ムズムズ」「コツッ」と小さく出る。ここで即アワセしても餌だけ取られることが多い。前アタリを感じたら聞き上げ、重みが乗ってから鋭くアワセるのがコツ。
カワハギの誘いの引き出し(応用)
- たたき:仕掛けを小刻みに揺すって寄せる
- ゼロテンション:オモリを底に置き、糸を張らず待つ
- 聞き上げ:ゆっくり竿を上げて重みを確かめる
- 宙釣り:底を切って中層で食わせる場面も
状況別の攻め方(カワハギ)
| 状況 | 攻め方 |
|---|---|
| 活性が高い | たたき主体で手返しよく |
| 食いが渋い | ゼロテンションの止めを長く |
| 深場・潮が速い | オモリを重くして底を安定させる |
| 餌取りが激しい | 吸わせ系の針・餌付けを丁寧に |
カワハギのよくあるトラブルと対策
| トラブル | 対策 |
|---|---|
| 餌だけ取られる | 止めを長く、聞き上げてから掛ける |
| 餌持ちが悪い | アサリの付け方(水管→ワタ→ベロ)を丁寧に |
| 根掛かりする | 底を小突きすぎない、こまめに底を取り直す |
よくある質問(Q&A)
Q. 餌はアサリ以外でもいい?
アサリの剥き身が最も定番で強い。船宿で用意されることも多いので予約時に確認を。イソメ類でも釣れるが、カワハギはアサリの実績が高い。
Q. アタリはあるのに全然掛からない。
カワハギ釣りでは普通のこと。止めの時間を長くし、聞き上げてから掛ける。餌をこまめに新しくするのも効く。
Q. 肝はいつが大きい?
秋〜冬が肝パンのシーズン。肝和え・薄造りが絶品なので、この時期を狙うと食べる楽しみも大きい。
Q. 反応があるのに釣れない時は?
まず「一つだけ変える」。重さ→誘い→サイズ→カラーの順で一要素ずつ試すと、何が効いたか分かって再現できる。
Q. 初心者が最初に意識することは?
タナと底取り、そして船長の指示に素直に合わせること。基本の精度を上げるのが、どんな釣りでも釣果への近道だ。
Q. 釣れる時間帯(時合い)はある?
潮が動く時間や朝夕のマヅメに食いが集中しやすい。時合いに集中し、緩む時間は準備や休憩にあてると効率がよい。
まとめ
カワハギはていねいな餌付けとたたき→止め→聞き上げの駆け引きが釣果を分ける。前アタリを聞いてから掛けるのがコツで、秋〜冬は肝も絶品。エサ取り名人との知恵比べを楽しもう。
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。

