【船釣り】魚の検寸・サイズの測り方とリリース基準|メジャーの使い方を解説

小物(プライヤー等)

釣った魚のサイズを正しく測ることは、記録のためだけではない。キープかリリースかの判断にも直結する、大事な基本動作だ。

この記事では、測り方の基準と道具、リリースの考え方を整理する。

📝 この記事の要点

  • 測り方には全長と尾叉長(びさちょう)がある。基準を揃えて測る。
  • メジャーシートがあれば片手で素早く測れる。
  • 体長制限は都道府県で異なる。釣行先のルールを必ず確認する。

全長と尾叉長:測り方の基準

同じ魚でも、どこまでを測るかで数センチ変わる。大会や記録では基準が決まっているので、言葉を覚えておこう。

呼び方 どこまで測るか 使われる場面
全長 口先から尾ビレの先端まで 一般的な釣果報告・最も長く出る
尾叉長(びさちょう) 口先から尾ビレの中央のくぼみまで 大会・学術的な計測
体長 口先から尾ビレの付け根まで 資源管理・規則で使われることがある
胴長(イカ・タコ) 胴(頭ではなく胴部)の長さ アオリイカなどの表記
  • 口は閉じた状態で測る(開けると伸びる)
  • 魚体はまっすぐ伸ばす(曲がっていると短く出る)
  • 尾ビレは自然な状態(広げたり縮めたりしない)
  • 基準を揃えて記録する(毎回同じ測り方で比較できる)
📌 釣果報告で「60センチ」と言うとき、多くの人は全長で測っている。仲間と比べるときは「全長で?」と確認するだけで、話が噛み合うようになる。

測るための道具

濡れた手で、揺れる船上で測るので、扱いやすさが何より重要だ。

道具 長所 向く場面
メジャーシート(防水シート) 魚を乗せるだけ。洗える 船釣りの定番。最もおすすめ
メジャーステッカー クーラーや船縁に貼れる 道具を増やしたくない人
巻尺(コンベックス) 長い魚も測れる 大物狙い。濡れると錆びるものも
布メジャー 軽く丸められる 小型魚中心
目印入りクーラー 道具ゼロで概算が分かる ざっくり把握したいとき
  • 防水・洗えるものを選ぶ(血やぬめりが付く)
  • 丸めて収納できると船上で邪魔にならない
  • 目盛りが大きく読みやすいもの
  • 80〜100cm以上あれば青物も測れる
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💡 クーラーボックスの内寸を覚えておくと、それが即席のメジャーになる。「クーラーに斜めで入る=◯センチ台」と分かれば、測らなくても目安がつく。

キープとリリースの判断

サイズを測る目的のひとつがキープかリリースかの判断。ここはルールと自分の基準の両方で考える。

必ず確認すべきこと

  • 都道府県の漁業調整規則(魚種ごとに体長制限がある場合がある)
  • 禁漁期間・禁漁区
  • 船長の指示(その海域の慣習やルールを知っている)
  • 遊漁船のローカルルール
⚠️ 体長制限や禁漁の決まりは都道府県ごとに違い、改正もされる。「前に聞いた話」で判断せず、釣行先の都道府県の規則を必ず自分で確認すること。分からないときは船長に聞けば確実だ。

自分の基準も持っておく

ルール上キープできても、食べきれない分は返すという考え方が持続的だ。

状況 判断の目安
規則の体長未満 必ずリリース
食べきれない数 リリース
小型で食べる部分が少ない リリース
産卵期の大型 判断が分かれる。船長に相談
深場から上げて浮袋が膨れた 生存率が低い。キープを検討

リリースの手際はキャッチ&リリースの基本、ルールとマナーは釣りのルールとマナーも参考に。

魚を傷めない測り方と撮り方

リリースする魚は、測る数十秒がダメージになる。素早く、優しく扱うのが基本だ。

  1. 手を海水で濡らす(乾いた手は魚の粘膜を傷める)
  2. メジャーシートも海水で濡らす
  3. フィッシュグリップで口を保持し、体を支える
  4. 素早く測って写真を撮る(10〜20秒以内が目標)
  5. すぐ水に戻す(放り投げず、頭から静かに)
  • エラに指を入れない(致命傷になる)
  • 腹を強く握らない(内臓を痛める)
  • 甲板に長く置かない(熱い甲板は特に危険)
  • 大型は体を水平に支える(顎だけで吊ると傷む)
📌 リリースするつもりなら、測る前にメジャーとカメラを用意しておくこと。「道具を探している間」が魚にとって一番きつい時間だ。準備しておけば、魚も自分も気持ちよく終われる。

グリップの選び方はフィッシュグリップの選び方、釣果写真は釣果記録の書き方も参考に。

よくある質問(Q&A)

Q. 魚のサイズはどこまで測る?

一般的な釣果報告は全長(口先から尾ビレの先端まで)。大会や計測では尾叉長(尾ビレ中央のくぼみまで)を使うことが多い。毎回同じ基準で測ると比較できる。

Q. 尾叉長とは?

口先から尾ビレの中央のくぼみまでの長さ。尾ビレの開き具合に左右されないため、大会や学術的な計測で使われる。

Q. 検寸に使う道具は何がいい?

船釣りならメジャーシートが扱いやすい。魚を乗せるだけで測れて、洗えるものが多い。80〜100センチ以上あれば青物も測れる。

Q. リリースのサイズ基準はある?

都道府県の漁業調整規則で魚種ごとに体長制限が定められていることがあり、内容は地域で異なる。釣行先の規則を確認するか、船長に聞くのが確実だ。

Q. リリースするとき気をつけることは?

手とメジャーを海水で濡らし、エラに指を入れず、素早く測って静かに水へ戻す。測る前にメジャーとカメラを用意しておくと時間を短縮できる。

まとめ

検寸の基本は全長と尾叉長の違いを知り、基準を揃えて測ること。道具はメジャーシートが船上では圧倒的に扱いやすい。そして体長制限は都道府県ごとに違うので、釣行先の規則を自分で確認するか船長に聞く。リリースするなら手とシートを濡らし、10〜20秒で測って静かに戻す。測る準備をしておくことが、魚へのいちばんの配慮になる。


📌 筆者プロフィール
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。
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