イサキは梅雨時の脂が最高で、アマダイは上品な甘みが持ち味。どちらも白身の高級魚で、料理しだいで驚くほどうまくなる。
この記事では、両者の下処理と、持ち味を引き出す料理を整理する。
- イサキは鮮度落ちが早い。当日に締めて冷やすのが絶対条件。
- アマダイはウロコを残して揚げる松笠揚げが名物料理。
- どちらも塩焼き・刺身・酒蒸しで持ち味が出る。
イサキの下処理とさばき方
イサキはウロコが細かくしっかり付いている。また背ビレのトゲが鋭いので、先に落としておくと安全だ。
- 背ビレのトゲをハサミで落とす(刺さると痛い)
- ウロコを尾から頭へ引く(飛び散るので袋の中や水中で)
- 頭を落とし、内臓とエラを取る
- 血合いを洗って水気を拭く
- 三枚おろしにする(刺身なら皮を引く)
イサキの釣り方はイサキの船釣り入門にまとめている。
イサキのレシピ:塩焼き・刺身・なめろう
イサキは塩焼きが王道。脂が落ちる音がして、皮がパリッと焼ける。
塩焼き
- ウロコ・内臓・エラを取り、水気を拭く
- 両面に塩をふって15分おき、出た水分を拭く
- 皮目から強火で焼く
- 返して中まで火を通す
- すだちやレモンを添える
刺身・焼き霜造り
新鮮なイサキは刺身も絶品。皮目をバーナーかお湯でさっと炙る焼き霜造りにすると、皮の香りと脂が立って一段うまくなる。
なめろう・漬け
数が釣れたら、たたいて味噌と薬味を混ぜるなめろうも。しょうゆとみりんの漬けにして丼にするのも手軽だ。
| 料理 | 向くサイズ | ポイント |
|---|---|---|
| 塩焼き | 20〜30cm | 塩をふって水分を抜く |
| 刺身・焼き霜 | 25cm以上 | 当日か翌日まで |
| なめろう | 小型・数釣り時 | 味噌と薬味でまとめる |
| 煮付け | 20cm前後 | しょうゆ・酒・砂糖で |
| 干物 | 小〜中型 | 一夜干しで味が凝縮 |
干物は干物の作り方も参考に。
アマダイの下処理と松笠揚げ
アマダイの名物料理は松笠揚げ(まつかさあげ)。ウロコを取らずに揚げることで、ウロコが松笠のように立ってサクサクになる。
松笠揚げの手順
- ウロコは取らない。内臓とエラだけ取る
- 三枚におろし、皮(ウロコ付き)はそのまま
- 身側に軽く塩をして水気を拭く
- 高温の油を、ウロコ側にお玉でかけ続ける(ウロコが立ち上がる)
- 立ったら全体を揚げて火を通す
- 塩か天つゆで
酒蒸し・昆布締め・刺身
- 酒蒸し:切り身に酒と塩、昆布を敷いて蒸す。上品な甘みが出る
- 昆布締め:薄造りを昆布で挟んで数時間。味が締まる
- 刺身:淡泊で上品。皮目を炙ってもうまい
- 塩焼き・西京焼き:甘みと脂が引き立つ
アマダイの釣り方はアマダイの船釣り入門にまとめている。
持ち帰りと保存
どちらも当日の処理が味を決める。とくにイサキは鮮度落ちが早いので、潮氷での冷却を徹底したい。
| 魚 | 持ち帰り | 保存の目安 |
|---|---|---|
| イサキ | 締めて血抜き→潮氷でしっかり冷やす | 冷蔵2日。刺身は当日か翌日 |
| アマダイ | 締めて血抜き→氷に直接当てずに冷やす | 冷蔵2〜3日。身が柔らかいので優しく |
| どちらも | 内臓とエラは当日に除去 | 冷凍は切り身で2〜3週間 |
締め方は魚の締め方・血抜き、保冷は保冷・氷締めのテクニックも参考に。
よくある質問(Q&A)
Q. イサキはどう料理するのが一番?
塩焼きが王道。塩をふって水分を抜いてから皮目を強火で焼くと、脂と皮の香りが立つ。新鮮なら刺身や焼き霜造りも絶品だ。
Q. 松笠揚げはどうやって作る?
ウロコを取らずに三枚におろし、高温の油をウロコ側にお玉でかけ続ける。ウロコが立ち上がったら全体を揚げる。塩か天つゆで食べる。
Q. アマダイのウロコは取らないの?
松笠揚げにするなら取らない。ウロコが立ってサクサクの食感になる。刺身や酒蒸しにするなら普通に取ってよい。
Q. イサキは鮮度落ちが早い?
早い。釣ったらすぐ締めて血を抜き、潮氷でしっかり冷やすこと。これを手抜きすると梅雨イサキの脂の持ち味が失われる。
Q. アマダイは氷で冷やしていい?
身が柔らかいので氷に直接当てないほうがよい。氷の上に新聞紙やタオルを敷いて間接的に冷やすと、身が傷まない。
まとめ
イサキは鮮度落ちが早い代わりに、ちゃんと冷やせば脂が絶品。塩焼き・刺身・焼き霜造りで持ち味が出る。アマダイはウロコを残して揚げる松笠揚げが名物で、酒蒸しや昆布締めも上品。扱いの差はイサキはしっかり冷やす、アマダイは氷に直接当てないこと。この一点を覚えておけば、どちらも家で高級店の味になる。
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。

