船釣りで意外と見落とされがちな安全装備が「靴」だ。甲板は海水・魚のぬめり・雨でいつも濡れており、普通のスニーカーやサンダルでは簡単に滑る。
「靴で釣果が変わるの?」と思うかもしれないが、滑って転んで怪我をすれば釣りどころではない。40年で何度も「靴が命を守った」と感じた経験から、正しいシューズ選びをまとめる。
⚠️ サンダル・クロックス・スリッパでの乗船は非常に危険です。滑って転倒・転落のリスクが大幅に上がります。
船釣り用シューズの種類と比較
| ソール素材 | グリップ力 | 耐久性 | 価格帯 | 向いている状況 |
|---|---|---|---|---|
| フェルトソール | ◎(濡れた岩・甲板に最強) | △(摩耗が早い) | 3,000〜8,000円 | 磯・岩場・古い木の甲板 |
| ラバーソール(専用) | ○(汎用性が高い) | ○ | 3,000〜10,000円 | 遊漁船の鉄・FRP甲板 |
| スパイクソール | ◎(磯専用) | ○ | 5,000〜12,000円 | 磯釣り専用・船には不向き |
| 普通のスニーカー | ×(濡れると滑る) | ○ | ─ | 船釣りには不向き |
遊漁船・仲間の船での釣行にはラバーソールのデッキシューズが最もバランスが良い。フェルトは磯では最強だが、鉄やFRPの甲板では摩耗が早く、外来種の卵・種子の持ち込みリスクもある。
選び方のポイント
①ソール:厚めのラバーが安心
薄いソールは衝撃吸収が弱く、長時間の釣行で足が疲れやすい。3〜5mm程度の厚みがあるラバーソールが船釣りに向いている。
②足首のサポート:ミッドカットが安全
ローカットは脱げやすく、足首サポートがない。ミッドカット(くるぶし上まで覆う)タイプが転倒時のケガ防止と安定感の両面で優れている。
③素材:防水性と通気性のバランス
完全防水は夏に蒸れる。メッシュ素材は通気性があるが海水が染みやすい。季節に応じて使い分けるか、防水性と通気性を両立したゴアテックス素材が理想だ。
📌 40年の経験から:私が20年以上使い続けているのはサイモン(SIMMS)のウェーディングシューズ系。本来は渓流用だが、フェルトソールの安定感は船の木製甲板でも抜群。鉄甲板にはラバーソールを使い分けている。
実際のトラブルと対処法
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 甲板で滑った | スニーカー・サンダル着用 | 専用デッキシューズに変更 |
| 長時間釣行で足が痛くなった | 薄底・クッション不足 | インソールを入れる・ミッドカットに変更 |
| 靴に魚のぬめりがついて洗えない | 甲板の汚れが靴底に | 釣行後すぐ水洗い・ブラシで洗う |
| 防水シューズなのに中が濡れる | 継ぎ目の防水テープ劣化 | 定期的にウォータープルーフスプレーを塗布 |
よくある質問(Q&A)
Q. 普通の長靴はダメ?
農作業用・雨用の長靴は甲板での使用を想定していないためソールが滑りやすく、また重くて動きにくい。どうしても長靴を使うなら「漁業用・デッキブーツ」の専用品を選ぶこと。
Q. 磯釣りで使っているシューズを船でも使っていい?
フェルトソールなら問題ないが、スパイクソール(金属鋲)は鉄・FRP甲板を傷つける可能性があり、一部の遊漁船では禁止されている。乗船前に確認すること。
Q. シューズの手入れ方法は?
釣行後はすぐに真水でソールをブラシ洗い→陰干しが基本。フェルトソールは乾燥後に固くなることがあるため、柔軟剤を薄めたものに浸すと回復する。ラバーソールはシリコンスプレーを月1回塗ると劣化防止になる。
📌 筆者プロフィール
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。
あおたん|釣り歴40年
瀬戸内(しまなみ海道・笠岡諸島・今治沖・松山沖・周防大島周辺)を中心に、遊漁船と仲間の船で実釣。タイラバ・船タコ・バーチカル青物・ティップランを年間を通じて釣行。「再現性のある考え方」を重視した記事を書いています。

